お仕事の話です。
ここ数ヶ月、久々にチームらしいチームを切り盛りしてきまして、「やっぱ人を動かすって奥が深いなぁ」と改めて実感した次第です。
サラリーマン時代の、かつての苦労がうっすらよみがえったりして・・・。
で、一息ついたところで、久々に「リーダー論」を読み返してみました。
懐かしくもあり、恥ずかしくもあるのですが、まぁ、わりとまともなことを言ってるな、と。今読んでもそれほど違和感は感じませんでした。(成長してないってことかなw。)
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独立開業当初、特にこれといった売り物も無く、悩んだ末に始めた当コラムですが、早いもので最後の執筆から、かれこれ2年も経過しようとしています。
しかも、最後のエントリが、「反面教師」という、ある種「恨み節」にも似た内容でありましたので、さすがにここで終わりとするのは、何とも後味が悪いというか、切ないというか・・・まぁ、スッキリせんのですわ。
ということで、これを機会に、総まとめとして”完結編”を書いて締め括ろうかな、と。
誰かの何かの”足し”になれば幸いです。
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【プロジェクトリーダー10カ条 プラス 1】
(順不同)
- バグを憎んで人を憎まず
人をネチネチ責めるヒマがあったら、まずは迅速に対策を指示すべき。
もちろん、尻拭い(責任者として関係各位への謝罪報告など)もやる。
ただし、あまりに質の悪いバグ(つまり仕事をナメている、とか仕様理解が浅いことに起因するもの)を出したヒトには、十分な聴取と真の原因究明をすべし。 - コピー等の雑用は率先してやる
メンバーには業務に専念してもらうように。
雑用を下に押し付けるのはエラくも何ともない。
逆に、メンバーには「コピーは偉くなってからやるもんだ。今はコピー手伝うヒマがあったら仕様のひとつも覚えよ」と言ってみる。 - 聞き上手に徹する
メンバーも上司もお客様も、みんな”話しの分かるヒト”を欲している。
しっかり聴き、相手の期待通り、またはそれ以上のレスポンスを返すことをこころがけよ。 - 率先して定時帰りする(メリハリをつける)
家庭の事情も仕事のうち。
ただし、段取りをつけるのは至難の業ではある。 - 人材も適材適所をこころがける
メンバーの長所を活かす配置を。
”ちょっと変わったヒト”を扱えれば、リーダーとして一人前。
でも、ダメなもの(人)は深追いしない(何度も説教するとか)。厳しいようだが、そこはお互いプロなのでドライに。 - 飲み会、おやつ重要
モチベーション維持のためにも、適度な息抜きは必要。
定時以降の長期戦になる会議の際には、おやつを配ってみる、とか。 - ”ざっくり感覚”を身につける
たとえば、開発規模の見積りや進捗具合など。
細かい数字ばかりではなく、全体をグロスで判断できるようにする。
(デスマが未然に防げるよう) - 信頼できる右腕を獲得する
リーダーは基本、孤独なもの。でも孤立はつらい。
メンバーの中から、自分の代役を担える人材をなんとか探すこと。 - 怒鳴るべからず
怒鳴ってキレて・・・後に残るのはワダカマリだけ。
怒鳴って解決するものは何もない、というのが持論。 - ”なんか頼りになる”雰囲気を漂わせる
周囲から「このひとなら任せられるかも」と思ってもらうことは重要。
もしボロを出しても、素直に非を認め、しっかり後始末すればよい。
あと、「普段やさしいけど、怒ったら怖いかも」という印象を与えるのも良い。
ナメられないよう、締めるところは締めるべし。 - ウデを錆びつかせない
一度、プログラマとしての勘が鈍ると、元に戻るのが大変。ツールでも何でもいいので、コードにさわる機会をつくること。
”現役感”重要。
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いかがでしょう。
他愛もないものばかりかもしれません。
でも、これがワタシの経験から得たリーダー論です。
# 本体には、そのうち反映させます。